ネットショップの失敗例

2910月 - による - 0 -

ネットショップを経営するのは、思いのほか簡単です。
いま思いついたとしても、15分後には開業することもできます。
それなりに技術も知識も必要ではありますが、それぐらい手軽に作れるものなのです。

だからこそ、失敗の例も枚挙にいとまがありません。
ですが、先人の失敗は笑い話にするのではなく、自分への教訓として経営に生かすべきなのです。
それができないのであれば、失敗の仲間入りすることは間違いないでしょう。

商品がよくても売れるわけではないネットショップ

商品がよければ、どんな条件下でも売れる、または商品がいいのに売れないのは時期が悪いといった考え方をする経営者がいます。
ここで、なぜ売れないのだろうかという視点を持たなければいけません。

商品がよかったとしても、顧客はそれを手に取ることはできません。
売り方を知らないからこそ、いい商品でも売れないのです。
どこをアピールするのか、どんな点が優れているのか、それを明確にしてあげなければ、経営者がいい商品だと思ったとしても、顧客は感じ取ることができないのです。

もう一つの側面として、どんなにいい商品でも宣伝ができていないということがあります。
人が集まらなければ、商品はうずもれるだけで売れることはありません。
黙って待っていても、自然に人が集まるわけではないのが、ネットショップの怖さでもあるのです。

集客ということの勘違い

集客が高まれば、自然と売り上げが伸びるのが道理です。
うちの店は人が来ているのに売れない、そう分析できているのであれば、対策を打つことができるでしょう。

SEO対策を打ち、集客率を高めていくことは重要です。
人の流れを多くすることができますので、ネットショップを経営するのであれば、ぜひとも行っていかなければいけない部分です。
しかし、SEO対策は商品を売る方法ではないということを忘れてはいけません。

SEOはサーチエンジンに対して、検索順位を上げることで集客率を高める方法です。
専門会社に依頼することで効果を高めることはできますが、その会社は転換率を考えマーケティングまで含めて対策はしていません。
つまり、人は集めても、商品が売れることは考慮されていないのです。

訪問した人が購入につながるようにSEO対策を施し、転換率を高めていくことが重要になるのです。
専門の会社の中には、マーケティングを含めて対応してくれるところもありますのでそういったところに依頼する目を持つことも必要でしょう。

利益率を間違ってとらえている

商品が売れれば、利益が出るということは間違いではありません。
しかし、商品の利益率を読み間違ってしまっていることがあります。

目標売上高を設定した場合、その中に正確に経費を盛り込まなければいけません。
特に忘れがちなのが、固定費の存在です。

ネットショップといえども、作業する場所で光熱費も必要になります。
電話もなければいけないでしょう。
回線費用もしかりです。

月の中で固定してかかる費用は、算定することができるはずです。
仮に住居と兼用であっても、案分して計算することができます。
こうした固定費を利益率計算の中に盛り込み、損益分岐点を明確に出さずに商品単価を決めてしまうと、利益率の勘違いが起こり、いつまでたっても利益が上がらない状況が出来上がってしまうのです。

どんぶり勘定では、ネットショップは利益に繋がったりはしないものだといえるでしょう。